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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第2章 【ぼったくり妓楼】


「僕、もっとしたい」

キスが落ちるたびに
可愛い水音が鳴った。

「ねえ……ダメ……?」

白澤が耳元で
吐息混じりに囁くと、

紗英の身体が
僅かに熱を帯びる。

「んっ……だって、
白澤様と仲良くしすぎると
オーナーが怒るから」

「オーナー?……ああ
妲己(ダッキ)ちゃんか」

「この間だって……
ひどく怖い顔で睨まれたし
妲己様はお怒りになると
怖いんです。すごく怖い」

「じゃあ、僕がうまく
言っといてあげるよ」

無問題(モウマンタイ)!
だからもう一回戦、ね?

白澤は満面の笑みで告げて
紗英の身体を抱き寄せた。
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