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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第5章 【ジレンマ】


「どっ……何処へ
行くんですか!?」

慌てふためく私に、

「デートです」

鬼灯様はあくまで
淡々と言ってのけた。

「へ?!」

想像もしていなかった言葉に
思わず心臓が止まりそうになる。

いや、もう、7歳の時に
止まっているけれども。

ってそうじゃなくて!

「前々からずっと
誘おうと思ってたんですよ」

「わ、私をですか……?」

「ええ。白澤(アイツ)に
邪魔されてばかりでしたが」

そう話す鬼灯様の背中からは
【殺気】という名のオーラが
轟々と立ち上っていた。
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