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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第5章 【ジレンマ】


「あの……っ
それでは、私はこれで」

それとなく会釈をして
私は再び妓楼の扉に手を掛けた。

しかし、その行動は鬼灯様の
一言によって遮られてしまう。

「待ってください」

戸の引き手に掛けた指が
ピタリと止まった。

「……?」

何ですか、と
聞きたげな顔で振り向くと
突然鬼灯様に手を掴まれる。

「えっ……?
ほ、ほほ、鬼灯様!?」

無言のまま花街の出口へと
歩き始める鬼畜補佐官様。

(道端に転がされたままの)
閻魔様がどんどん
小さくなっていく。
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