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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─
第20章 密やかな幕引きを貴方と
「良かった……!これなら
まだ間に合うかもしれん!」
檎の後ろで慌てている
地蔵菩薩は、布団に
横たえられた紗英を見て
「……急ぎましょう」
そう言いながら
念を籠め始めた。
一方その頃、閻魔殿にて
鬼灯は紗英の転生承諾書に
自らの認め印を押し付ける。
これで全ての準備は整った。
紗英はその存在が
完全に消滅してしまう前に、
彼女の本来の道である
【転生】をするのだ。
しかし──……
「何も……良くないよ」
白澤は俯いたまま
紗英の手を
離そうとしない。
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