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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第20章 密やかな幕引きを貴方と


悪鬼ネムの襲撃から
白澤を護る為に
身を呈した紗英は、

その命に終わりを
迎えようとしていた。

鬼灯が助けに入った時には
もう、彼女の魂はツアトに
引き摺り込まれた
後だったのである。

元凶であるネムこそ
撃退したものの、
一度ツアトに入ってしまった
魂が肉体に戻ることはない。

地獄の住人が死亡した時、
その行き先は彼等にも
未だ謎なのだという。

時には存在自体が“消滅”
してしまう事もあるのだと、

鬼灯は白澤に
苦悶の面持ちで告げた。

「……紗英ちゃん……っ
紗英、ちゃ……ん……!!」
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