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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第16章 【ティファニーで夕食を】


「………」

ふと目を開けると、
薄明かりの中で本を読む
鬼灯様が隣に居た。

今何時だろう。

ぼんやりとする頭で
そんな事を考えて、
分厚い英語の本に
目を落とす横顔を見つめる。

(……肌真っ白)

女の私でも羨ましくなる
漆黒の艶髪と純白の肌。

中性的な面立ちなのに
背は高いし身体付きも
中々男らしい。

幼い頃から一緒にいるから
意識したことなかったけど──……

(道理でモテる訳だ)

私はもこもこした枕の影から
そっと、そんな事を思うのであった。

「可愛い顔して見つめてると
犯しま……食べちゃいますよ」

「えっ……!?」

「さっきからずっと
私を見てたでしょう」
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