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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第16章 【ティファニーで夕食を】


数時間後
アメリカ合衆国
The Plaza Hotel

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7歳で現世を去るまで
短い人生の殆どを
病院で過ごした私は、

海外は愚か
県境すら跨いだ事が
なかったのだけれど──……

「This is for you.
(はいこれチップ)」

「Thank you sir.
(有難う御座います)」

よく知った筈の補佐官様は
小洒落た洋服に身を包んで

外人のホテルマン相手に
手際良くチップを渡していた。

現世TVで見たことあったけど、
アメリカ人って本当に
目が青いんだ。綺麗。

「……鬼灯様って
英語喋れたんですね」

「私を誰だと思ってるんですか」

無表情で小首を傾げる
彼の瞳の中には、
闇夜に輝く摩天楼が
燦々と輝いている。
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