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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第16章 【ティファニーで夕食を】


その後、酸欠寸前で
目を覚ました鬼灯様。

彼は人差し指に
ありったけの力を込めて、
私の頬をグリグリする。

「……私を殺す気ですか」

「滅相もないです。あと痛い」

いつ見ても肝が冷える
極悪面の頭上には、
可愛らしいキャスケット帽が
目深に被せられている。

「(帽子持ってるなら最初から
被ってれば良いのに……!)」

相変わらず頬をグリグリ
されながら彼を睨むと、

「何ですか。その生意気な目は」

鬼灯様は低く唸って
より一層の力を
指に籠めるのであった。

「痛だだだ!頬が!穴開く!」

「Shut fuck up!!
(うるさい黙れ!)」

「(ドSジジイ……!!)」
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