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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第16章 【ティファニーで夕食を】


しかも、問題は
それだけじゃない。

なんでも鬼灯様が
人間に化ける為に使った
魔女の薬は副作用で
強い眠気が出るらしいのだが、

「酷く高価なので少量ずつ
飲用するんですけど、その分
効果の持続が短いんですよ」

だそうだ。

要するに──……

「(鬼灯様!角!角!)」

今の今まで薬で
引っ込めていた鬼の角が
生えて来てしまったのだ。

こんな所を現世の人間に
見られたら非常にマズい。

「(お、押せば引っ込むかな……?)」

焦った私は、咄嗟に
生え始めた角を指で
押し返したのだが。しかし。

「……んっ」

「!?」

鬼灯様が予想以上に
セクシーな声を出したせいで
その作戦は失敗に終わった。
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