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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第16章 【ティファニーで夕食を】


「……っ!!」

右肩に乗った
重みの正体は
鬼灯様の頭だった。

どうやら彼も寝てしまったらしい。

さっきまで流れていた筈の
恋愛映画は終わっていて、
エンドロールが画面を滑っている。

「ほっ……鬼灯様……!」

暴れ回る心臓を必死で抑えて
私の肩にもたれる
鬼灯様に声を掛けた。

しかし余程深く
眠っているのか、

軽く身体を揺さぶってみても
彼が目を覚ます様子はない。

それどころか──……


「ん……あと5分」


か、可愛い。
ってそうじゃなくて!

私がドギマギと
身を捩れば捩るほど
鬼灯様の重心がズレて
体が密着していく。
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