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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第16章 【ティファニーで夕食を】


「大体、現世視察に
一般人を連れてって
良いんですか……?」

鬼灯様は地獄の実質的な
管理者として、現世を
度々訪れ視察をする。

それはあくまで亡者への
より効率的かつ残虐的な
拷問を考案する為なのだが、

実は公費で落とせる
バカンスなんじゃないか。

決して口にはしないけど
(絶対デコピンされるから)
そう思わずにはいられない。

「本来は駄目ですよ。
貴女は特別ですので」

鬼灯様の飄々とした
台詞に、私は思わず
頬を赤らめて俯いた。

「まあ傷心旅行って事で
気楽に楽しみなさいよ」
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