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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第16章 【ティファニーで夕食を】


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「あっ……アメリカ?!」

自分でも驚く程の
素っ頓狂な声が出た。

「ハネムーンと言ったら
アメリカ合衆国でしょう」

ミシュランガイドを片手に
真剣な顔で言い放つ男。

魔女の薬で人間に化けているが、
実のところただの鬼灯様である。

「私はまだ結婚するなんて
一言も言ってません……!」

「でも、その気で私の部屋を
訪ねて来たんでしょう?
白 豚 に 捨 て ら れ て」

「……わざわざ傷口に
抉り込まないで下さい」

ここは日本上空
高度一万メートル

地獄を飛び出した
(無理やり連れ去られた)
私は、鬼灯様と共に
飛行機に乗っていた。
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