• テキストサイズ

(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第15章 出発前夜


「それで……ここを訪れた
本当の理由は何なんですか」

鬼灯の問いに紗英は
ギクリと肩を震わす。

「何か辛いことがあって
私の所に来たんでしょう」

やはり、と言えば
確かにそうだけど

実際こうも簡単に
見抜かれてしまうと
彼女も立つ瀬が無かった。

紗英は何も答えられず、
ズズ……と激まずい茶を啜る。

その俯いた額に鬼灯は──……


「地獄奥義鬼デコピンっ!」


なんともセンスの悪い
(でも超絶痛いやつ)
デコピンをかましたのだった。
/ 216ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp