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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─
第3章 鬼神、襲来
「精が出ますね」
何かを言う時、
クイッと小首を傾げるのは
鬼灯の数少ない癖のひとつ。
能面のような無表情だが
鬼にしては珍しい直毛と
それから、整った面立ち。
優しいのか恐ろしいのか
何を考えているやら分からぬ
ミステリアスな鬼神様だ。
と、いう訳で
(どういう訳だか)
やたら女にモテる。
だがこの鬼灯という男、
相当なワーカーホリックの為
恋だの愛だのに目をくれない。
しかし、そんな彼の前にも
ついに【例外】が現れた。
それが紗英である。
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