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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第3章 鬼神、襲来


そんな時だ。

「おや……紗英さん」

低い声に名前を呼ばれて
しゃらりと簪(カンザシ)が揺れた。

紗英は見覚えのある男の姿に、

「鬼灯様……」

気まずそうにその名を漏らす。

ざっくばらんな散切り頭
何の感情も伺えない鉄面皮

この男、名を鬼灯(ホオズキ)という。

鬼の中でも位の高い
【鬼神】にして、地獄を統べる
閻魔大王の第一補佐官なのだ。
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