第13章 【花街ドランカー】
行燈に照らされた男女の
影は、体位を変えて何度も
交わり絶頂へ昇っていった。
「紗英……っ」
「んっ……は、あ
白澤、様ぁ……っ」
肌のぶつかり合う音が
段々激しくなっていく。
紗英が悦楽の限界を感じて
中を締め付けると、
白澤は眉根を寄せて
切なげな顔をした。
「そ、んな……っ締めたら
僕……イッちゃう……!!」
「あっ……私、も……っ!」
二人が今宵最も深く
ひとつになった時、
男は白濁とした欲を吐いた。
乱れた息の中、
紗英の唇にキスを
落として白澤は笑う。
「いっぱい出ちゃった」