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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第13章 【花街ドランカー】


「……はい」

紗英の返事を聞くか聞かぬか。

待ちきれずといった様子で
白澤が首筋に顔を埋める。

酒の入った彼の身体は
常人より幾分か熱っぽい。

「……あっ」

鎖骨から耳の裏にかけて
ぬるりと白澤の舌が走った。

言いようのない疼きが
紗英の下腹部を襲い、

彼女は無意識に腰を
突き出してしまう。

衣擦れの音と
女の善がり声

淫猥な響きは波紋のように
静かな部屋を満たしていった。

「紗英ちゃん……良い匂い」

白澤は自身の細い指を
忙しく上下する紗英の
胸元に滑り込ませる。
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