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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第13章 【花街ドランカー】


空いた御猪口に
酒を注ぎつつ紗英は
白澤の横顔に見入る。

(いつ見ても素敵な方)

その熱っぽい視線に
気付いた白澤は、

「そんなに見つめてると
キスしちゃうよ……?」

そう言って紗英の唇に
自身のそれを近付けた。

純米吟醸
甘い吐息

触れそうで
まだ、触れない

二人の唇。

ドキドキと高鳴っていく心音が
男と女の体温を上昇させていく。

「……白澤様、私っ」

紗英が溢れる胸の内を
打ち明けようとした時だった。

人肌の熱が彼女に重なり、
二人は初めてのキスを交わす。
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