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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第13章 【花街ドランカー】


「唉呀(うわあ)!
綺麗になったね」

紗英が遊女見習いを
卒業した数日後のことだ。

彼女の気持ちを知る者は
皆口を揃えて「やめろ」
と言ったが、それでも

やっぱり紗英は
白澤の事が好きだった。

「こんなに美人さんじゃ、もう
他にお客が付いちゃったかな?」

上機嫌で酒を煽る白澤。

彼の下衆い視線が
紗英の全身を
舐め回している。

「私は……白澤様にしか
抱かれとう御座いません」

古風な遊女(あそびめ)言葉を
使いこなす彼女の流し目に

白澤はポッと頬を染めて、

「ずきゅうん」

などと有りがちな
台詞を吐いていた。
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