第12章 炸裂母親節
「私の人生なんだから
生き方くらい自由に
決めさせてよね!!」
「生意気言わないの!
一人で大きくなったような
顔しくさって全く!!」
「鬼灯さまに育ててなんて
言った覚えないし、それに
タカシ君の事は少し早めに
転生させてあげてたじゃん!」
「うち(紗英)はうち(紗英)!
他所(タカシ)は他所(タカシ)!」
「タカシはタカシって何?!」
売り言葉に買い言葉で騒ぐ
二人の声は、ついに閻魔の
耳にも届いてしまって──
「あの……今ね、西洋地獄から
お客様が来てるから少し静かに」
「うっさいバカ!」
「黙ってろジジイ!」
「……はい」
大王は彼らを後に
鬼畜母娘と称して
鬼灯にブン殴られていた。