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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第12章 炸裂母親節


「ああ……もう
分かりましたよ」

二人が口論を始めてから
一時間弱が経過した頃。

紗英に健やかな転生を
説き続けた鬼灯が
ついに根負けした。

「そのしつこさには負けました」

魂が抜け去りそうな溜息を
吐いて、鬼灯はジッと
紗英の目を見据える。

飛び跳ねて喜んでいた
彼女はその真剣な眼差しに
思わず動きを止めた。


極々、短い沈黙。


それから鬼灯は低く
声を落として告げる。

「その代わり約束して下さい」

彼が紗英に出した条件は、
後々二人の関係に大きな
変化をもたらすのだが──……

「……うん。分かった」


.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.


「 」

空白を埋める台詞
彼女が赤らめた頬

鬼の条件を飲んだ、女の物語。




【十弐ノ章】
炸裂母親節___終
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