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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第12章 炸裂母親節


地獄の一切を取り締まる
鬼灯は、もちろん転生の
リストも弄る権限があった。

紗英を今すぐ現世へと
送ることも可能だし、

それを百年後に
引き延ばす事だって
全ては彼の了承次第。

ただ鬼灯にもひとつだけ、
子供達の転生する先には
決定権がないのであった。

「もしも、もしも私が
黒光りするアレに転生
しちゃったら……?!」

「そんな貴女でも、私は
可愛いと言ってあげます」

「ゴ◯ジェット構えながら
言われても説得力ないので」

頑として譲らぬ二人は
額を突き合わせる勢いで
互いを睨み付ける。

その姿はまるで進学先を
言い争う母娘の論争だ。
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