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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第12章 炸裂母親節


「何それ。もしかして
ヤキモチ妬いてるの?」

「……っこの減らず口」

「あ!図星だ!」

それから、もうひとつ。

鬼灯には紗英の申し出を
受け容れられない訳がある。


【転生】


親より早く現世を去り
賽の河原での石積みを
課せられた子供達は、

永きに渡る修行を終えた後
再び現世に生まれ変わる。

それはお地蔵様によって
与えられる恩恵なのだが──

「せっかく転生の順番が
廻ってきたのに……我儘も
いい加減にしなさいよ!」

「転生なんかしたくない!
生まれ変わった先が虫だったら
私、絶対耐えられないもん!」

「良い子にしてれば、また
いつか人間になれます多分」

「多分かよ!」
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