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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─
第12章 炸裂母親節
かなり非常に面白くない。
鬼灯は鬼のように
(元々鬼だけど)
顔を顰めて唸る。
幼い頃から散々自分が
遊び相手になってきた。
可愛いとすら感じて
妹のように思ってきた
紗英が遊女だと?
しかも──……
「大体ね、淫獣の
嫁になりたいってのが
いけ好かない……!!」
そんなの絶対許すものか。
未だ紗英の頬を掴んだまま
眉根に皺を作る鬼灯は、
大嫌いな神獣の顔を
思い浮かべてしまった自分に
苛立って大袈裟に舌を打った。
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