• テキストサイズ

(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第11章 少女の記憶「夢」


ドガシャーンッ
「幼気な亡者(こども)に
何さらしとんじゃ淫獣爺!」

「ぶべらっ!」

別れは突然やってきた。

けたたましい音を立てて
白澤家のドアが吹っ飛び、
世にも恐ろしい鬼が……

否、鬼灯様が迎えに来たのだ。

「鬼灯さま!」

私は見覚えのある一本角に
パッと両腕を広げて
鬼灯様に駆け寄っていく。

ちなみに、

豪速球で飛んできたドアに
見事ブチ当たった白澤様は

「……リアルにお星様が見える」

などと呻いて鼻血を垂らしていた。

「地獄(ウチ)の子にまで
手出しやがって……!!」

怒った鬼灯様の顔が
悪夢に出そうなレベルで
恐ろしかったのは、

(口外したら後が怖いし)
私の胸に仕舞っておこう。
/ 216ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp