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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第11章 少女の記憶「夢」


「海狗腎(カイクジン)」

「か、い……くじん?」

「そう。あれも男子の体を
元気百倍にしてくれるんだ」

白澤様が教えてくれる
お薬の話はどれも面白くて、
私は色んなことを聞いた。

「コレも男の子の薬?」

「是啊(その通り)!
広狗鞭って言ってね、
要は犬の……アレね」

「アレ?」

「禁じられた玉」

白澤様は大真面目な顔で
そう言うと、突然プーッと
噴き出して笑いだす。

当初は「面白ーい」だなんて
素直に受け止めていたが、

思い返せばあれらは全て
精力剤の類だったんだと
思うと心中複雑だ。かなり。
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