• テキストサイズ

(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第10章 少女の記憶「白」


「イケメンだ」

「は……?」

「ねえ、イケメンのおじさん。
地獄にドングリって生えてる?」

三途之川の畔で出会った
少女が放った言葉は、
突っ込む箇所が多かった。

正確に言えば多過ぎた。

まず僕は絶対断じて
おじさんでは無いし、
(確かにイケメンだけど)

年齢だけ取って言えば
どちらかというと
超絶おじいさんだし。

ていうか──

「ねえドングリの木が
生えてる場所知らない?」

何だろう
その質問。

不可解にも程があるよ。

どうして地獄で団栗探しなのか
『お兄さん』理解が出来ないよ。
/ 216ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp