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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─
第10章 少女の記憶「白」
「だっ……大丈夫かい?」
大丈夫な訳ないだろう。
地獄(お宅)の鬼は
自他共に認める
馬鹿力なんだから。
「ごめんね……本当、
鬼灯君ってばヤンチャなまま
大人になっちゃった子だから」
大王の良く分からないフォローに
ああ、だとか
うん、だとか
適当に返事をして立ち上がると、
いけ好かない凶悪面が
こちらを睨み付けていた。
その鋭い瞳はまるで
掛かって来いとでも
言いたげに──……
「掛かって来いや」
否、言いやがったよこいつ。
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