第10章 嫉妬
彼は私を横向きに寝かせる。
手をほどいてくれるかな…。
私はぼんやりした頭で考える。
まだだいぶ…身体が熱くて、息も荒い。
パシャ
…え? シャッター音?
目を開けて、顔を上げる。
真司が…スマホで私の写真を撮った?
「え…ちょっと…なんで…?」
わけのわからない私はつぶやく。
彼がその画像を、私の顔の前に持ってきて見せる。
裸で…手を縛られて…口が半開きで…顔が赤くて…
すごいエロい感じの私の写真…
「い…いやっ! 消して!」
「消さない。僕の宝物にする」
「……」
「大丈夫。誰かに見せたりなんてしない。知ってるだろ。見せびらかすような友達は僕にはいない。安心して」
「……」
「裏切っちゃ駄目だよ…みなみ」
そう言って、真司は私の頬にキスした。
私は何を言えばいいのかわからなかった。