第10章 嫉妬
彼がそのまま私を床に押し倒す。
「えっ?」
「友達なんかいらない。みなみがいるから。みなみだって…そうだろ?」
返事を聞かないで、彼は私の唇にキスする。
キスしながら彼は、私のスカートをちょっと強引に引っ張って脱がせる。
「ちょっと…待って、真司…ここで?」
「嫌?」
「嫌っていうか…うん、ちょっと…」
「僕としたくないの?」
「そういうんじゃなくて…。せっかくベッドがすぐそこにあるのに…」
「じゃあ、ベッドに連れて行ってあげる。その代わり…」
「その代わり?」
…
私は裸で、手を後ろ手に、彼の制服のネクタイで縛られて、ベッドに寝かされた。
なんでこんなことに…
私は心の中で思う。
だいたい、その代わりって、いったい何の代わりなの? ぶつぶつ…
「どんな感じ? みなみ」
彼が私に、優しく声をかける。
「不安…」
私は答える。
「大丈夫。乱暴なことしないよ…」
彼は私を仰向けに転がし、下着も履いていない私の脚を大きく開く。
後ろ手に縛られた手に、身体が乗って痛いから腰を浮かしたいけど、それがどんな光景か想像しただけで恥ずかしすぎる。