第8章 友達
脱ぐかもしれないけど、一応パジャマを着て、寝る準備する。
「ちゃんといっぱい持ってきたよ」
彼がカバンからコンドームの箱を出す。
「そうなんだ」
私は笑う。
なんかさっきはびっくりしたけど、すぐ普通に戻った。
多分、真司もいろいろあるんだと思う。
ていうかわたし、もともと真司が何考えてるかとか、さっぱりわかんないし。
「いっぱいしようね」
彼が私を後ろから抱きしめる。
「うん」
私は、彼の手に自分の手をそっと重ねる。
私にわかるのは…今、自分が求められてるってことだけ。
私も真司のことを求めてる。いつも。
「せっかくだから、部屋暗くしようか」
私は提案する。
「せっかくだから? それってせっかくだから?」
彼が首をかしげる。
「せっかくだよ。だって、いつもはカーテン閉めても明るいんだもん」
「まあそうだね。夜を満喫しようか」
やだ、エロい。