第3章 愛
「ね、ちょっとお尻上げて」
彼は私のお腹の下に手を入れて持ち上げる。
「え、やだ…恥ずかしい」
とか言いつつ、私は自分から少しお尻を上げる。
でも、やっぱちょっと心細い。顔が見えないと。
彼の左手が、私の左手に重なる。
私の濡れた割れ目に、彼のかたいものがあたる。
あ、後ろから…入ってくる…。
ぎゅう…って…。
「あっ…ああぁ…」
なんか逃げたくて、私はシーツをぎゅっと握る。
そんな私の手を、彼が握ってくれる。
「うっ…ううん…あっ…あん…」
いつもと違うとこにあたって…
「どう…?」
彼が後ろから問いかける。
「えっと…わかんない…」
私は正直に答える。
「そっか。これからだね」
彼は私のお腹をそっと手で撫でる。
そして、下のほう…下腹部をぎゅって押さえる。
「えっ…! あっ…あっ…あっ…や…あっ…」
なんか…なんか…これ何…?
中に…あれ入ってる感覚がぁ…
「痛い…?」
彼が様子をうかがう。
「い…痛くないけどぉ…」
「けど…?」
「入ってるぅ…」