第2章 毎日
どうして学校から一緒に帰らないかというと…
なんでかな?
単に、これが習慣になってしまったから。
学校ではいつもひとり。
放課後、学校から離れると、彼と一緒。
これが気持ちいい。
…
真司の家まで、5分ぐらい。
ずっと、手を繋いで歩く。
昨日見たテレビのこととか、読んだ本のこととか、思い出したことは何でもしゃべる。
彼は何でも「うんうん」って聞いてくれる。
…
彼の家に着く。
お家の人はいつもいない。
彼の部屋に入る。
彼は私をそっと抱き寄せる。
「今日も見せてくれる? みなみの身体」
「いいよ」
私が答えると、彼は嬉しそうな顔をして、私の制服を順番に脱がしてく。
毎日のように。
…
高2の初夏
わたしは愛を知りました