第2章 毎日
学校はつまんない。
だけど、真面目に勉強する。
だって友達がいないから、勉強でもしてないと間がもたない。
それに、放課後、真司に勉強を教えてもらうために、ある程度わかってないとね。
私は今、高2。
進路ははっきり決めてないけど、とりあえず勉強はしておいて損はないと思う。
真司は隣のクラス。
真司も今頃、真面目に授業を受けてるかな?
私は今、ちょっと不真面目。
昨日、真司にされたことが頭に浮かんじゃって、顔がにやけないようにガマン中。
…
休み時間、私はいつも自分の席で本を読んで過ごす。
でも、次の授業は実験室。
みんな、友達同士で連れだって、移動を始めてる。
私も準備をして、ひとりで教室を出る。
ひとりで廊下を歩く。
真司のクラスの前で、いつも一瞬だけ立ち止まる。
彼もいつも、ひとりで本を読んでいる。
私に気づくと、彼はそっと微笑みをくれる。
私も、そっと微笑んで、通りすぎる。
…