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No Name ‼︎

第1章 屋上で寝てた目つきの悪い人


「…はあ………」

本日何回めのため息だろうか。
出す度に気持ちが重くなっていくのがわかる。



あのあと、乃々花は午後の授業をサボって屋上に来ていた。

もうすぐ春になるというのにやはり三月の風は冷たい。
乃々花の頬を吹き付けていった。

ふと後ろに気配を感じ、振り向くと、屋上にあるはしご付き望遠台の後ろになにやら足のようなものがはみ出ていた。

………なに、靴?

恐る恐る乃々花は近づいてみるとそこには制服を頭の上から被って望遠台に肩を預け、寝ている人物がいた。
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