第5章 お届けもの〜北山サイド
☆おまけ
スパーリングを終えて更衣室で着替えていると、シャワーを浴びた玉が入ってきた。
「あの…俺なにか悪い事したでしょうか。。。なにもあんなに腹に打ち込まなくても…」
「うるせーな、商売に影響でるだろうから顔は避けてやったんだからいいじゃねぇか」
「そういう問題じゃ。。。。」
「るせ、だまっとけ。」
「うぅ、ひどいよぉ」
玉はロッカーを開け、これから着ようとする自分の洋服になにかシュッシュと吹きかけている。
手には見慣れないピンク色のボトルがあった。
「何それ」
「ん?今度これのCMが決まるかもって。社長に今から商品のカラーに合うように匂わせとけってサンプル渡されたの」
野郎臭い更衣室に甘すぎない上質なパフュームのような香りが広がる。
「ホントはソファとか洗えないファブリックに使うやつらしいけど」
「くんくん。確かにいい匂いだな」
「でしょー。まるでコートダジュールにいるみたい(笑)」
「…そんなセリフいうやつ、俺は信用せぇへんぞ。。。」
「ミツ兄…なんで関西弁?」
「わからん…なんか今急に降りてきた。白いスーツ着た口の分厚いおっさんがその辺に…」
ミツは玉の背後、頭のうしろ辺りを両腕で大きく指し示す。
「意味分かんないんだけど、、、ま、置いて行くから後で使いなよー」
「お、サンキュな。お前この後まっすぐ帰んの?」
「んー、さっき携帯みたら宮っちからお誘い来てたんだよね。LIVEが無くなっちゃったんだって」
「ふーん、じゃ二人でどっか行くのか」
「んー、まだ返事してない。どーしよっかなぁって」
「…してやれよ(笑)」
「えー、だってなんかあっちがダメだからこっちとかさ。簡単にホイホイ呼ばれて行くのもムカつくし」
「…カップルかよ、お前ら。。。」
玉ちゃんがこの後、宮っちとご飯にいったのか。
このミツ兄に渡されたフレンチマカロンの香りがどのように展開していくのか。
最後までちゃんと書ききれれば明らかになります(笑)