第1章 ありがとう
智side
潤の風邪がさらに悪化して
肺炎になってしまった。
翔:「智兄さん、潤大丈夫なの?」
智:「体力的にも心配だよな…」
熱も下がらないし、
咳と喘息で苦しそうだ。
潤:「うーんっ……はぁっ……はぁっ…」
智:「…潤?点滴しようなぁ?」
潤の細い腕に点滴の針が刺さる。
ガラッ
「潤くんっ!」
智:「和っ!?お前、学校はっ?」
和:「早退して来た…潤くんが心配で…」
智:「早退って…」
和:「ごめんなさい…」
潤:「かずぅ…にぃ…?」
和:「潤くんっ!」
和の潤を心配する気持ちも分かる。
和が早退したんなら、
ガラッ
「ハァハァ…潤ちゃんっ!!えっ!?和!?」
和:「雅にぃ!!雅にぃも早退?」
雅:「潤ちゃんが、心配で……」
二人して、潤の心配。
ほんとに、潤は愛されてるんだな。
でも、潤は、気づいていないんだ…