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あの頃には戻れないそして交わらないボク達

第15章 第十四章


黒子side
黒「ん…」
あれからまた眠りにつき今目が覚めた。
桃「テツ君!?」
黒「…っ試合は…どうなりましたか?」
桃「テツ君っまだ動いちゃだめだよ!さっき第4Qが始まったところだってウチが大量リードしてるって聞いたけど…」
黒「ちょっと見てきます」
桃「テツ君!」

黒「確かすぐそこのディスプレイで試合を流してましたよね
出られなくてもせめて…この目で結果を見届けたいんです。」
桃「テツ君…」
観客「流石帝光圧倒的だよ優勝はもう決まったな
けど明洸もよくやってるよもう負けは決まってるのに…」
桃「この点差なら…大丈夫そうだね三連覇も目前…」

違う…おかしい…何かが…

黒「…違うこの試合はなんか…変です」
桃「テツ君?」

黒「……まさか…なんで…」
まだふらつく体で試合をしているコートへ向かう。



アナウンス「帝光優勝!そして前人未到点全中三連覇達成!」
黒「赤司君…なんで…」

なんで…

友達との約束をふみにじり

チームメイトとの声は何も聞こえない

…優勝したのに

胸が痛い息が苦しい

これが…こんなものが

勝利と呼べるのか?

ふと思い出す赤司君との会話。
黒「勝つこと以上に大事なことはないんですか?」
赤「ないなぜなら帝光の理念が“勝つこと”だからだ」

もうボクにはわからない

黒「うっ…ぁあ゛っ…あ゛あ゛あ゛あ゛」

じゃあ
勝利ってなんですか?
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