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あの頃には戻れないそして交わらないボク達

第15章 第十四章


貴女side
ボク達を歯車にたとえるならばかみ合っていたこの時までは一つにひびこそ入ってしまっていたがまだきっと直せると信じていた。その後夏休みが明けた始業式の午後虹村先輩、三年生の方々は引退涙はなく悔いのない表情で先輩たちは体育館に別れを告げた。

そしてここから歯車は狂っていく

*****
朝早く学校に着た。
体育館
全中二連覇達成…ボクはこの手でみんなにパスを…
夢じゃないですよね。
確かめてみましょう…頬をつねってみる
むいぃ~~
黒「痛いです…ということは夢じゃないってことですね」

赤「黒子」
黒「!」
赤「今日は朝練はないはずだが…」
黒「赤司君…いえなんとなく早く起きてしまったので…」
赤「そうか因みにさっきのは何をしてたんだい?」

黒「見てたんですか…なんというかまだ実感がわかなくて
去年の今頃ボクは三軍でしかもいくら練習してもまったく通用せず昇格はおろか部をやめようとさえ思っていました。

それが今は一軍でみんなと一緒に戦って優勝まで経験させてもらったうれしいと思う以上に夢のようで信じられません
そう考えていた時にそのきっかけをくれた人が現れた
これを機会に言わせてください
赤司君のおかげですありがとうございます
ここまで必死でずっと言いそびれてきてしまいましたが
イマノボクがあるのはあの日赤司君が手を差し伸べてくれたからです」

赤「…オレはなにもしてないよ
確かにあの時オレは黒子に可能性を感じて声をかけた
けどそこから這い上がってきたのは黒子自身の力だしかもその力あってこその今年の優勝だった
礼ならばむしろオレが言いたいぐらいだよ

ほっとするのはまだ早いよオレ達にはもう一年ある来年に向けてまた気をひきしめなければ三連覇のためにね」

黒「…はい…ところで赤司君はなぜ今日こんな早くに?」
赤「昨夜コーチから連絡があってね職員室に行ったが少し早く着きすぎてしまってまだだったのでこれからもう一度…

桃「いた!赤司君!」
貴女「征君!」
赤「桃井、君もか…どうした?可もしやもうコーチと話したのか?」
桃「…それが白金監督が…倒れたって…!!」
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