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あの頃には戻れないそして交わらないボク達

第5章 第四章


黒子side
黒「大丈夫ですか?」少し泣き止んだ。
ずっと申し訳なく思っていたんだと思う。
ボクは高校に入ってからずっと寂しかったあなたに会えなくて寂しかった。苦しかった。
中学のとき「どこにも行かないで…ボクを一人にしないで…」と言った。

あれはボクの本音だ。
でも「どこにも行かないで」なんてずっと一緒にいれるわけがない。
だって高校は自分で決める。彼女は赤司君と一緒にいたかった。
だから洛山に行った。
ボクは一緒に居られなかったただそれだけだ。
だからそんなに気に病むことはない。なのにあなたは優しいですね。
黒「…気に病むことはありません。ずっと一緒にいれるわけないじゃないですか。
ずっと一緒にいれるなら苦労しませんよ。」

貴方「…でもテツヤは、とても繊細で寂しがり屋で私の行動一つでテツヤは変わってしまう!
私は知ってるの!」
確かにそうかもしれませんね。
でもボクは強くなった。

黒「ボクはもう昔みたいに弱くはないですよ。あなたの行動一つでボクは変わってしまいませんよ
だってこうしてちゃんといっしょにいれてるじゃないですか。
もし前みたいに弱かったら、ボクは正気でいれませんでしたよ。狂ってたかもしれませんよ?
今こうして一緒に居れるのがその証拠です」
そこまであなたが苦しまなくていい。これは僕の問題だ。

あなたは不思議ですね。
よくボクの気持ちを当てる。
苦しんでたら助けてくれます。
どうして分かるのでしょう。
一種の能力でしょうか?
ボクが苦しんでるとき一目散に駆けつけて来てくれましたよね。

いつもいつも
「大丈夫?」って…まるでボクの気持ちを読んでいるかのように。

黒「ボクはもう大丈夫です。強くなりました。」
貴女「分かるよ。でも…」
黒「大丈夫です。気にしないで下さい」
というとコクリとうなずいた。
黒「さっ帰りましょう」
貴貴女「うん」
それから泣き疲れて彼女は寝た。
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