第7章 誕生日 11/2ver.《灰崎祥吾》
「ふぅ〜……、何か運動したら腹減ったな」
連続3回のセックスを終え、隣でグッタリとしている真由美にそう声を掛けるとキッと睨まれた。
「ショーゴの馬鹿…っ!!」
「あん?」
「せっかく今日……っ」
「んだよ」
何ちょっと泣きそうになってんだよ。
さっきまでアンアン喘いでたくせによォ。
ほんと今日のコイツはどっか変だ。
「っ…!まだ間に合う…!」
「はぁ?何言っ」
「ご飯作ってあげるから、アンタは大人しくココで待ってて!!」
「おいっ、真由美!」
真由美はベッドの近くに置いてあったスマホで時間を確認すると、そのまま部屋に俺を置いて出て行ってしまった。
「……ったく」
さっきまで「もう動けない…っ」だとか「明日に支障が出る」だとか文句言ってたくせに、ちゃんと歩くどころかピンピンしてんじゃねーか。
まァ、飯作ってくれるっつんだから大人しく待つけどよォ。
それから30分程経った頃、やっと真由美が呼びに来て、俺は「おせーよ」と文句を言いながら台所へ向かった。