第9章 誕生日 11/11ver.《宮地清志》
「あー、くそッ…、これは、もたねぇわ…っ」
「きよっ、きよっ……、あぁっ」
「っ…、お前、可愛い過ぎんだよっ」
抱き締めてというように清志の方へ手を伸ばすと、清志は体を倒して私の背中に手を回しギュウっと抱き締めてくれた。
私も清志の首に腕を絡め必死に縋り付く。
(可愛いなんて言ってくれたの、初めて…っ)
「あっ、きよ…っ、またさっきの、くる…っ」
「っ…俺も、やべぇ……っ!」
「ふっ、ぁんっ……、あぁっ……っっっ!!」
「っ……、!!」
また快感が弾けるような感覚に襲われて頭の中が一瞬真っ白になった。
その後すぐ清志の下半身がドクンと脈打つのを感じ、私達は一緒に果てることができたんだと嬉しくなった。
「真由美… 好きだ……」
清志は少し体を離し柔らかく微笑む。
「私も、好き」
清志の目を見つめて、私も自分の気持ちを伝えた。
たぶん、今の私はすごく幸せそうな顔してるんだろうな。
清志はそんな私を見てもう1度微笑むと、優しいキスをしてくれた。