第2章 災難《黄瀬涼太》
「ぁ、……んっ」
首筋に這う舌の感触に、これからのことを期待してゾクリと反応してしまう。
黄瀬君は時折チュッとリップ音を立てながら下へ下へと向かっていく。
浴衣の帯を解かれ、肩からスルッと浴衣が脱げる。
露わになる上半身。
寝るときはいつも着けていないブラも、今日は隣に黄瀬君がいるからと着けていた。
可愛い下着で良かったなんて、私の体を舐めるように見つめる黄瀬君を見ながら思う。
「意外と大きいんスね」
……黄瀬君がぼそりと呟いた言葉は褒め言葉と捉えておこう。
そんなくだらないことを考えているうちに、黄瀬君は私の背中と浴衣の間に手を滑り込ませ、パチンと器用にブラのホックを外した。
(やっぱり手慣れてるな……)
チクリと胸が痛んだ気がした。
「綺麗、スね」
「…ありがとう、お世辞でも嬉しい」
「本気で言ってるっス」
「んっ、あ…っ」
黄瀬君は露わになった胸をやわやわと揉みながら、先端を焦らすように周りを舐める。
「ココ、もう尖ってる」
先端の周りを舐めながら、私に視線を送ってくる黄瀬君。
意地悪そうな顔も様になってて、ちょっと悔しい。
まぁ、そんな感情すぐに無くなるのだけど。
「ん、」
「あぁっ…!」
さんざん焦らされた先端を口に含まれ、もう片方の先端を指で摘まれ、一際高い私の嬌声が部屋に響いた。