第8章 鏡
天霧「引いていただけませんか。禁門の時と同様、私は君と戦う理由がない。」
斎藤「生憎だが、俺にはあんたと戦う理由がある。」
原田「お前の面を拝むのは禁門の時以来だな。」
不知火「はっ!俺様の銃とお前の槍、この距離でどっちが有利か見てわかんねえのか。」
斎藤さんも原田さんもそれぞれ鬼との戦闘を開始している。
そして、土方さんは風間と。私は颯太と対峙していた。
颯太「なぁ、どうしてそこまで新選組に肩入れするんだ?お前が新選組にいたって奴らはお前の力に縋るだけだぞ。」
確かに私が人ならざる者だと分かった瞬間、これまでの態度を改めるかもしれない。だが、
千月「それでも…新選組に…。ここまで身を置いてくれた恩もある。簡単には…出て行かない。」
颯太「残念だ。俺自らの意思でお前に刃を向ける事になるなんて。」
その言葉を最後に颯太の瞳から光が消えた。
一瞬で冷酷な表情へと一新し、静かに私を見据える。
颯太「お前の意思に反してでも連れ帰る。」