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薄桜鬼 群青桜

第8章 鏡


嘘…

こんな時に発作⁉︎

千月「うっ…はぁ…ゲホッゲホゲホ…けほ…は、はぁ…はぁ…」

私は途端に腕から力が抜け、交わっていた刀同士が解れるとそのまま腕に刀が入る。

痛みと苦しみの両方が同時に襲い、私は地面に力無く座り込んだ。

颯太「風間さんから聞いた。禁門の変の時、参加していないはずの藤堂平助がいたって。

治癒してるとこを見たって。お前、池田屋の時に一回治癒したんじゃねえか?
この時代に来て既に2回も治癒したなんて、お前の体が保たねえだろ。」

やはり颯太には分かってしまうのか。
確かに発作の起きる頻度が増えてきているのは事実。
しかし…

風間「真に強く美しいものほど脆く砕けやすいものだ。」

刀を握っていた右の手首を強く握られ、地面に刀を落とす。
辺りにはカシャンという金属が地面に落ちる音だけが響く。

風間「安心しろ。身の安全は保障してやる。」

不敵な笑みを浮かべながら顎を掴まれ、その表情が少しずつ近づいてくる。
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