第8章 鏡

え…

一瞬、颯太の発した言葉の意味が理解出来なかった。それほど驚く事項だったのだ。

風間「夜真木、それ以上は無駄だ。この女鬼は我々の意見など取り合わんだろう。やはり無理矢理連れて行く他ない。元より同意など必要としていない。」

刃向わなければ身の安全はなさそうだと確信し、刀を手に風間に刃を向ける。

風間「やはり抗うか。男の鬼を4人も目の前にして刀を抜く覚悟は認めてやるが、愚かとしか言いようがないな。」

千月「なんとでも言えばいい。私は私の信じた道を行くだけだ。」

その言葉を最後に私は風間へ斬りかかる。

が、あっさり避けられ、今度は風間が私へ刃を向ける。

体制を立て直し、その刃を払うと今度は互いの刀が交わる。

風間「お前が相手ならばこの俺でも苦戦をしいるだろうと思っていたのだがこの程度とはな。俺としたことが見誤ったか。」

千月「ぐっ…っくはっ…けほ…ゲホッゲホ…はぁ…はぁ…はぁ…」