第7章 再開
近藤「みんなも14代将軍、徳川家茂公が上洛されるという話は聞き及んでいると思う。その上洛に伴い、二条城に入られるまで新選組総力を持って警護の任に当たれとの要請を受けた。」
新選組に将軍護衛の任務が与えられるというのは、新選組の働きを認めたという事。
それはとても名誉あることだ。
隊士たちも各々喜びや歓喜の声を上げていた。
沖田「警護中は僕達の刀に国の行く末がかかってる、なんてね。」
土方「総司、お前は留守番だ。最近、風邪気味みてぇだしな。さっきだって咳してただろうが。」
沖田「土方さんは大袈裟なんですよ。別に大したことないのに。」
しかし当然だと思う。
将軍の首を狙うなど不届きな輩はそういないだろうが、もし襲うとしたら相当腕に自信のある者だけだろう。
不完全な状態でそれは無謀にも等しい。
平助も体調が悪いと自発的に不参加を名乗り出た。
私も参加したいが、どうも軽い発作が数日に一度の感覚で起こるようになっていた。
そのため、不参加を命じられるのではないかと思っていたが特にお咎めなく、参加出来ることになっていた。