第7章 再開
将軍上洛当日。
私もまた護衛の任につき、人気のない場所を巡回していた。
炎が揺らめきながら辺りを照らしていた。
見上げればそこには城。二条城がある。
今頃近藤さんは幕府の役人達と歓談しているのだろうか。
私もまた、命じられた任務を遂行しようと再び足を踏み出した。
その時だった。人ではない気配を察した。
千月「そこにいるのは誰だ。」
風間「やはり気付いていたか。」
そこには風間の姿。
仲間と思われる3人の影。
千月「まさかお前が将軍の首を狙うとは思えんが。なぜここに来た。」
風間「無論、将軍の首などどうでもよい。今日はお前を連れ帰る為にここにいる。」
私を連れ帰るだと?
千月「なんの為だ。」
??「風間さん、手荒な真似はしないって約束だぜ? まずは俺が千月を説得する。
久しぶりだな、千月。」