第7章 再開
平助「千月と巡察に出るのも久しぶりだなー。」
この日私は8番組の巡察に同行していた。
千月「まあ、今日は沖田も別の区画を巡察しているけどな。会わなければいいのだが…」
そう思うと言葉とは反対の事が起こりやすくなるのだろうか
沖田「あれ、平助と千月ちゃんだ。そっちは何かあった?」
私達の進む先に沖田達1番組の姿。
平助「まあ、特には何もなかったよ。それより俺が心配なのは…」
平助の心配はきっと私と沖田の事だろうが、既にお互い睨み合っていた。
沖田「組長の座を下されたんだってね。体調は大事だもんね。巡察も無理しない方がいいんじゃない?」
普通に聞けば心配されているようにも捉えられる。
しかし相手は沖田で、笑いながら言っている。
腹が立たない訳がない。
千月「腕が劣ったわけではない。試してみるか?」
沖田「いいよ。君と手合わせするのは初めて会った時以来だね。楽しみだなぁー。あ、今度は目隠ししないでね。後、きっと土方さんが煩いから僕も木刀使うよ。」
千月「構わない。お前が負ける可能性が上がるだけだからな。」
そんな約束を交わしていた時、女性の嫌がる声がした。
浪士「いいじゃねえかちょっとぐらい。」
??「離して下さい!」
その女性は浪士に腕を掴まれ、身動きが取れなくなっている様だった。
私は浪士の後ろに立ち、「おい。」と一言
浪士もまた「あぁ?」と言い振り向く。
そして青ざめる。
そうなってもおかしくはないだろう。
浅葱色の羽織を着た集団がそこにいるのだから。