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薄桜鬼 群青桜

第6章 変若水


千月「さ…ん…なん…さ…ん…」

山南「血が…血が欲しい。貴方の…血が…」

駄目だ。このままでは私も山南さんも…

山南「っは…私は…」

正気を取り戻したのだろうか?
いや、まだだろう。一時的なものだろうが、手から力が抜けて呼吸が楽になった。

千月「けほ…けほっけほ…」

山南「どうやら…失敗…のようですね。私は…賭けに…弱かったようです。早く…早く私を…殺しなさい。」

千月「っ…そんなこと…出来るわけ…ない…。」

首を抑えながら途切れ途切れに言う。
まだ呼吸が上手く出来ず、話すのもやっとの状態なのだ。

千月「私は…刀など抜かずとも身を守る事ぐらい容易です。っけほ…げほっげほ…っ…」

山南「その…体調で…一体な…にが出来…るというので…ぐ、ぐぅ…グゥワァー!!!」

私はただそこで苦しみ足掻く山南さんを成す術なく見つめることしか出来なかった。
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